夏の暑い時期になるとさっぱりとした飲み物を飲みたくなりますが、我が家では毎年夏になると畑に生えている赤紫蘇を使って「紫蘇ジュース」を作ります。
一度にたくさん作っておくと、原液を希釈して飲むことができるので長期間にわたって楽しめるのが良いんですよね!
また、しそジュースには蒸し暑い時期にピッタリの効果・効能があるので、ペットボトルのお茶やジュースなんかよりもよっぽど健康的です。
本記事では、我が家で毎年作っている美味しいしそジュースの作り方と、しその効果・効能についてご紹介します。
Contents
夏の定番!我が家の赤紫蘇を使ったしそジュース作り
しそジュースは市販でも購入できますが、自分好みに作れるというのはやっぱり手作りするいい点だと思います。
白砂糖をどっさりではなく甜菜糖やきび糖を使ったり、原液は砂糖を控えめに作っておいて水で割って飲むときに蜂蜜を加えるのもいいです。
是非「我が家のしそジュース」というものを作れるようになっていただきたいなと思います。
赤紫蘇の旬の季節はいつ?
しそジュースを作るには大量の「赤紫蘇」が必要になりますが、赤紫蘇は青紫蘇とは違い市場に出回る時期が限られています。
もともと赤紫蘇は梅干しを漬けたりする時など加工用に使うものなので、料理で使う青紫蘇(大葉)のようにいつでも手に入るわけではありません。
旬の時期である晩春~初夏(5月末~7月中旬)にスーパーなどで手に入れることができますが、この時期を過ぎると購入するのは難しくなります。
旬の時期しか作れない美味しい飲み物ですので、赤紫蘇をご自身で栽培することが難しい方は、スーパーで手に入れることができたら作ってみてくださいね。
赤紫蘇の旬が過ぎてしまった場合は、青紫蘇でもできる?
赤紫蘇の旬が過ぎてしまって、青じそしかない場合でも紫蘇ジュースを作ることができます。
ただ、青じそ(大葉)は紫蘇のエグ味や香りが赤紫蘇に比べて強いので、強い紫蘇の香りが苦手な方には少し飲みにくい紫蘇ジュースになってしまいます。
爽やかなしそジュースを作りたい場合は、できるだけ赤紫蘇を選ぶ方が良いでしょう。
田舎農家の手作り紫蘇ジュースのレシピ
材料
材料 | 分量 |
赤紫蘇 | 300g |
砂糖*¹ | 500g |
レモン汁 | 25g |
青紫蘇*² | 20枚 |
水 | 2L |
*¹:砂糖は白砂糖でも甜菜糖でも何でもOK。お好みで変えてみると面白いですよ
*²:青紫蘇は紫蘇の風味をより強く出すために加えていますが、無くてもOKです
作り方【調理時間:20分未満】
①赤紫蘇をしっかり3回水を変えて洗う
②2Ⅼの水を沸騰させ、3回くらいに分けて赤紫蘇を加え、約1分強火でさっと煮る
③ざるで濾し、軽く絞って搾り汁も鍋に戻す
④青紫蘇も同様に1分煮て、濾す
⑤さらに目の細かいざるで濾して、砂糖とレモン汁を入れてよくかき混ぜる
⑥粗熱が取れたら、保存容器に入れ、冷めたら冷蔵庫に保管する
⑦飲むときは赤紫蘇ジュース1:水1.5くらいのお好みの濃さに割って飲む
しそジュースを保存する時の注意点と目安の保存期間
手作りで大量のジュースを作ると、どの程度の保存できる気になりますよね。
しそジュースはポイントを守れば常温でも1年間は保存できます。
(※できれば冷蔵保存の方が好ましいです)
注意点は下記の3つです。
①保存容器は煮沸消毒するか新品を使う
②使用済みペットボトルを使う場合は酢などで殺菌
③長期保存するなら砂糖濃度の高い希釈タイプを作る
④蓋をしっかり閉めて外気に触れないようにする
本記事でご紹介したレシピは大丈夫ですが、まれに希釈しないでそのまま飲むタイプのレシピをご紹介しているところがありますが、砂糖や紫蘇の濃度が足りないと雑菌が繁殖しやすいので保存には向きません。
水などで割って飲むタイプのレシピであれば、砂糖と紫蘇の濃度が高いので雑菌が湧きにくく長期保存が効きます。
カビが生えにくい砂糖の濃度は、水1Lに対して砂糖250gです。
ご紹介したレシピも、水2Lに対して砂糖500gですのでギリギリのラインです。これ以上砂糖の濃度が下回らないようにしましょう!
また、次に「容器」ですが、瓶で保存するなら一度煮沸消毒をして内部を滅菌しましょう。
使用済みのペットボトルは煮沸消毒ができないので、綺麗に洗った後に内部にお酢を入れてシェイクして殺菌すると使うことができます。ただ、もし可能であれば未使用のペットボトル容器の方がいいと思います。
最後に、蓋がちゃんとしまっていないと外気中の水分を吸い込んでしまうので、紫蘇ジュース空気に触れてる面の砂糖濃度が下がってしまいカビが生えやすくなります。
密閉できる容器を選ぶというのも大切なポイントです。
我が家も一度、せっかく作ったしそジュースにカビが生えてしまい泣く泣く捨てたことがあります。
紫蘇ジュースを作る時は、必ず最初に保存容器の準備を怠らないようにしましょう!
しそジュースにクエン酸や穀物酢を使う理由とは?
しそジュースを作る時にクエン酸や穀物酢などの「酸」を加えますが、これは赤紫蘇に含まれる「シソニン」というアントシアニン系成分が、酸と反応して鮮やかな赤色になるからです。
ですので、必ずしもクエン酸でなくてもよく、レシピによっては様々な酸で作られたものが掲載されています。
どの酸を使うかによって若干味が変わるので、しそジュースの色止めとして使われる主な酸と特徴を下記にまとめます。
クエン酸
紫蘇の香りを強く出したい人向け。
クエン酸は無臭で酸味のみがプラスされるので、紫蘇の香りをしっかりと楽しみたい方は余計な成分が入っていないクエン酸が良いでしょう。
クエン酸はスーパーや薬局ですごく安く売っているので、コスパがいいのもおすすめのポイントです。
レモン果汁
まろやかな酸味で爽やかな味にしたい人におすすめ。
レモンの柑橘系の酸味は、紫蘇の香りを少し抑えつつもすっきりとした味わいになるので、とても飲みやすい酸味になります。
すっぱいものが苦手な男性や小さなお子さんがいる方におすすめです。
スーパーなどに売っているポッカレモンなどでOKです。
穀物酢(米酢や黒酢など)
キリっとした酸味を楽しみたい人におすすめ。
ごく一般的なレシピで紹介されるのが穀物酢を使った作り方です。
少しツンとした香りが出るので、酸味が強くても大丈夫な方は穀物酢で作っても全く問題ありません。
まれに黒酢を使って作る人もいるようですが、どんな味になるんでしょうかね?
リンゴ酢
紫蘇の香りを押さえたい人向け。
リンゴの香りが紫蘇の香りをマイルドにしてくれるので、あまり紫蘇の風味を強く出したくない人は、リンゴ酢を使って作ると良いでしょう。
しそジュースの効果・効能・栄養素
紫蘇は、古くから栄養価の高い植物として日本では長く使われてきました。
いわばジャパニーズスパイスですよね。
赤紫蘇の注目すべき栄養素は下記の通りです。
・α-リノレン酸
・シソニン
・ロズマリン酸
・ルテオリン
α-リノレン酸は、人間が体内では合成することができない必須脂肪酸です。
食品からしか取ることが出来ないため多くの人が不足しがちな栄養素で、α-リノレン酸が体内に入ることでEPAやDHAに変換され、血中の中性脂肪を低下させたり、アレルギー体質の改善につながったりします。
アントシアニン系色素のシソニンは、強い抗酸化力を持ち、疲労回復や夏バテ防止に効果があります。
ロズマリン酸はポリフェノールの一種で、抗酸化作用に加え、糖の吸収を抑え血糖値の上昇を防ぐ効果があります。よく紫蘇にダイエット効果があると言われるのは、このロズマリン酸が含まれているからだと言われていますね。
最後に、ルテオリンはヒスタミンの発生を予防し、強力な抗アレルギー効果を発揮すると期待されている物質です。
花粉症やアトピーなどのアレルギー体質の方や、血糖値が気になる方、夏バテ気味の方にとてもぴったりなのが紫蘇ジュースなんですね。
※紫蘇ジュースは薬ではないので当然飲み過ぎは良くありません。程度を守って美味しく飲みましょう!
より詳しいシソの効能についてはこちらの関連記事をご覧ください。
ネットでも買える市販のしそジュースのおすすめ
もし自作ではなくネットなどで市販のしそジュースを購入したいという方は、こちらのしそジュースがおすすめです。
4~5倍希釈と書かれていますが、もう少し濃い目で飲んだ方が美味しいです。
まとめ
今回は赤紫蘇を使ったしそジュースのレシピと効能などについてご紹介しました。
しそジュースは、水で割って飲むだけではなく様々なアレンジもできるので、沢山作り置きしておくととても重宝します。
是非今回ご紹介したレシピで作ってみてくださいね!
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