スイカが売られている夏の時期に食べたいイスラエルのサラダ「ヤズサラタス」は、「スイカ」とギリシャのチーズである「フェタチーズ」を合わせた料理です。
私がイスラエルを旅していた時に、フルーツが豊富な中東ならではの料理として印象に残っていました。
そして自宅の畑で完熟の中玉スイカが収穫できたので、当時を思い出してヤズサラタスを再現してみました。
中々聞きなれないギリシャの「フェタチーズ」の解説とあわせて、作り方をご紹介したいと思います。
Contents
イスラエルで食べたフェタチーズとスイカのサラダ「ヤズサラタス/Yazsalatasi」
私は看護師時代に独りでイスラエル・パレスチナ・ヨルダンを旅しました。
タブーレやムタッバルなど、個性的なサラダや前菜が多い中、イスラエルで食べたスイカとフェタチーズのサラダ「ヤズサラタス」は、ものすごくスイカがみずみずしくておいしかったのを覚えています。
※エルサレム周辺の街並み
イスラエルではエルサレムを中心に見て回りましたが、主にゲストハウスに滞在していて、そこのオーナーであるイブラヒムの料理を食べてました。
イブラヒムはパレスチナ人なのですが、彼の経営するゲストハウスはイスラエルにあります。
彼がもともと住んでいた場所は、分離壁が立てられイスラエルとパレスチナは分断されてしまい、彼はイスラエル側に取り残されてしまったために長きにわたってイスラエル政府から立ち退きを命じられていました。
でも彼は「ここは私が昔から住んでいた場所だから」とその命令を無視し続けて、今はイスラエルとなった彼の家でゲストハウスをしています。
※イブラヒムが経営するゲストハウスのダイニングテーブル。壁には彼が世界各国から呼ばれて講演をしてきた軌跡が飾られています。
大鍋にたっぷりの野菜とお肉少な目で煮込んだイブラヒムの料理を、宿泊者みんな彼を囲んで食べたのが凄く美味しかったんです。
おかげで私は滞在期間中あまりレストランに食べに行きませんでした。
そうそう、このゲストハウスは食事も宿泊費も全部退去時にドネーションとして自分が払いたいだけ払うシステムだったんですよ!珍しいですよね。
ギリシャの塩漬けチーズ「フェタチーズ」とは
フェタチーズを名乗れるのはギリシャ産のヒツジやヤギの乳から作られたチーズのみです。(※基本はヒツジの乳で作られることが多いですが、ヤギの乳も30%までなら含んでよいことになっているので、両方を使っているものもフェタチーズとして売られています。)
世界で最もチーズ消費量の多いギリシャの代表的なチーズで、熟成期間の短いフレッシュチーズの一種です。
見た目は木綿豆腐のようで外皮は無く、フォークを指すとボロボロと崩れるような食感です。
フェタチーズはどんな味?
フェタチーズの特徴は、高濃度の塩水の中で熟成させるので「塩辛い」という点です。
今回のレシピでご紹介するフェタチーズ(下)は、塩味が薄めのタイプなので塩抜きはせずに食べてもちょうどいいくらいなのですが、商品によっては塩抜きが必要な場合があります。
また、ヒツジの乳を使って作られているので、やや癖のあるコクがあります。
フェタチーズのカロリーや栄養は?
フェタチーズは以外にも脂肪を燃焼させる効果のある脂肪酸を含むので、ダイエット効果を期待して使う人が増えてきているようです。
今回使ったフェタチーズの固形成分中の乳脂肪は43%で、100g当たりの熱量は288kcalです。
※フェタチーズ以外の数値は株式会社meiji「チーズの栄養」より
代表的な各種チーズと比べると、カッテージチーズは別格にカロリーが低いですが、フェタチーズのカロリーはどちらかといえば低いことがわかります。
ご存知の通りチーズの栄養価は高いので、カロリーが低めのフェタチーズをサラダと一緒に食べると満腹感も得られますのでおすすめです。
フェタチーズの代用なら「カッテージチーズ」
最近では輸入食品を取り扱っているスーパーなどで見かけるようになりましたが、もしもフェタチーズが手に入らない場合は、同じフレッシュチーズのひとつであるカッテージチーズで代用が可能です。
カッテージチーズで代用する場合は、フェタチーズを使う時よりもカロリーも食塩も1/3程度になるので、ヘルシーですし何より手に入りやすくなります。
フェタチーズ同様の塩味が必要な場合は塩を加えて調節するようにしましょう。
スイカとフェタチーズのサラダ「ヤズサラタス」の作り方
材料
材料 | 分量 |
スイカ | 中玉スイカ1/4 |
フェタチーズ | 150g |
オリーブオイル | 大さじ1 |
ブラックペッパー | 適量 |
ミント(今回はレモンバーム) | 適量 |
※フェタチーズが無い場合はカッテージチーズでもOK。ただし塩味が薄くなるので調整が必要
今回使ったフェタチーズはこちら
作り方
1.ミントがあれば摘む(写真はレモンバーム)
2.フェタチーズを1cm角程度のサイの目に切る
3.スイカも一口サイズに切る
4.フェタチーズとスイカをボウルに入れ、オリーブオイルとブックペッパーをかけて最後にミントを散らせば完成
まとめ
ヤズサラタスは特別なドレッシングなどが無くても、フェタチーズの塩味と少量の黒コショウ、ミントの葉があればとても美味しいサラダになります。
フェタチーズのコクのある酸味と塩味がさっぱりとしたスイカにとてもよく合うので、デザートとサラダの中間のような一品としてすごく食べやすいのでおすすめです。
スイカのとれる季節限定の料理ですが、中東料理になじみのない方でも気軽に始められるレシピになってますので、是非お試しください。
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