私は数ある果物の中でも「いちじく」がすごく好きで、旬の時期になると必ず食べたくなります。
いちじくは完熟したものを生で食べるのも最高に美味しいですが、ひと手間加えて料理の付け合わせにしたり、パンやお菓子作りに利用しやすく美味しく加工できるのも魅力です。
本記事では、生食には早い未熟なイチジクでも美味しく食べられるように、スパイスとお砂糖で煮て作る「いちじくのスパイスコンポート」のレシピをご紹介します。
Contents
いちじくの木から追熟しない青い果実を収穫
我が家の畑には昔からいちじくの木が植えてあり、毎年実が熟する季節を楽しみにしているのですが、実家から離れて暮らすようになってからは母が大量に段ボールで送ってくれていました。
現在は実家で暮らしているので旬を逃さず食べることができるのですが、その当時は親に頼んで送ってもらっていたんですね。
以前、イチジクは日持ちしないからと青いまま収穫して送ってくれたことがあるのですが、実はイチジクは収穫してしまうと成長が止まり追熟しないのですよね。
当時は私も母もそのことを知らず、大量に送られてきた青いイチジクを抱えて「どうやって食べよう」と考えたのが、今回のスパイスコンポートのレシピができたきっかけとなりました。
イチジクの旬の季節はいつ?
いちじくが市場に出回るのが5~11月です。
実はいちじくには旬が2回あるとも言われていて、夏(6~7月)に収穫する夏果と秋(8~10月)に収穫する秋果があります。
その中でも一般的にいちじくの旬の時期は8~9月と言われています。
イチジクの栄養と効能
いちじくは、全体の約85%が水分で、カロリーは50g(小さめのいちじく1つ分)で約30kcalと比較的高めです。
いちじくに多く含まれる栄養素は「カリウム」「カルシウム」「ペクチン」です。
特に「ペクチン」という栄養素は、整腸作用があったり糖質を吸収しやすくする効果があるので、いちじくが女性にとって嬉しい食材とよく言われているのもこのためです。
また、フィシンというタンパク質分解酵素を含むため、生ハムと一緒にいちじくを食べるというのはとても理にかなってるんですね。
お肉料理の付け合わせやソースに使われることが多いのもこのためです。
青いイチジクを使ったスパイスコンポートのレシピ
材料
材料 | 分量 |
いちじく*¹ | 5~20個 |
甜菜糖 | 300g |
水 | 200㎖ |
スターアニス | 1片 |
クローブホール | 3個 |
シナモンスティック | 1/2本 |
*¹:青いものでも完熟でもどちらでもOK。鍋に1段で敷き詰められる量
作り方【調理時間:60分以上】
①いちじくは皮を剥かずに水洗いし、たっぷりのお湯で2~3分湯がく(廃汁抜き)
②湯がいたらざるにあけてお湯を切り、へたの部分を包丁で切り落とし、楊枝で皮に何か所か穴をあける
③鍋に水と砂糖とスパイスを入れ、いちじくを並べるように入れ中火にかける
④沸騰したら、落し蓋をして弱めの中火にして20~30分程煮る
⑤冷めたら出来上がり
※翌日にまた少し火にかけて数分煮詰めると、よりおいしくなります
いちじくのコンポートにスパイスを入れるときのコツ
今回のいちじくのコンポートのように、お砂糖で甘く煮るデザートを作る時には、甘ったるさを少しスッキリさせるためにスパイスを入れると味が引き締まります。
特に「クローブ」「スターアニス」「シナモン」は甘い味によく合うので私は必ずと言っていいほど入れてしまうのですが、3つ全て揃っていなくても、どれか一つだけでも入れると味にアクセントが効いてとてもおいしく出来るのでおすすめです。
クローブは入れすぎると苦みが出てしまうので使用量を守ることと、いずれのスパイスも妊娠中にあまり摂取しない方が良いとされているので注意しましょう。
まとめ
いちじくは完熟していると生食が大変美味しいですが、あしがはやいので保存方法に困る方も結構いらっしゃいます。
今回ご紹介したようにコンポートにすれば、完熟でないまだまだ青いいちじくも、熟れ過ぎてあまり日持ちしなそうないちじくも美味しく食べることができます。
砂糖だけでも保存期間は伸びますが、殺菌効果をもつクローブなどのスパイスで一緒に煮ることによって、さらに長期間美味しく食べられるようになります。
甘くスパイシーに煮たコンポートは、ヨーグルトやバニラアイスなどと一緒に食べると絶品ですので、是非試してみてください。
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