薬膳を勉強し始めて、食べるようになったなつめ。
皆さんは食べたことありますか?
私は薬膳を勉強するまで存在すら知りませんでした。
今は忘れなければ&家にストックがあればほぼ毎日のように食べています。
特に生理中と後は意識して食べるようにしていますよ~。
なんでなつめがすごいのか⁇
なつめのあれこれをまとめてみました。
あれこれ書いたら長くなってしまいましたが、気になる箇所だけでも読んでもらえたら嬉しいです。
※本記事では提供を受けた商品を紹介しています。
Contents
なつめの効能
今回ご紹介する棗(なつめ)はこちら↓
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私が現在通っている日本中医学院からもらった本でなつめについて調べてみると、
ふむふむ、なつめは胃腸などの機能を丈夫にして、元気をつけてくれるんですね💪
気血を補って、疲れている人や貧血対策、精神安定もしてくれるので不眠にもおすすめです。
中医学でいう「血」というは西洋医学の「血液」に近いのですが、赤い血液を指すだけでなく体のすみずみまで栄養豊富な液体を届けて潤いを作ったり、精神やメンタルを支えるという働きもします。
この精神面にも影響するとうのは中医学独特の考え方だなぁと最初に習った時に思いました。
特に月経のある女性は血が足りなくなりやすいです。
婦人科的に30代は若くないので、10代20代のころと違って慢性的に血が足りない状態になっていることが多いんです。
女性の場合、血を補うことはいい事しかない!!!
ホルモンバランスも整うし、美容にもいいことだらけ。
例えば髪は「血余」と言って血が足りなくなると細くなったりぱさぱさしたりしてきます。
産後、髪を洗うたびに排水溝がつまるほどごっそりと髪の毛が抜けていたのは、出産や母乳育児で血が足りなくなっていたのかな、と。
なつめとデーツって違うの?
よく友だちになつめとデーツって違うの?と聞かれます。
私はよく中東に旅行に行っていたので、旅行先でデーツはよく食べてこともあってなつめとデーツは別物と思っていました。
デーツは「ナツメヤシ」という木の実で、なつめは「クロウメモドキ科の落葉樹」の木の実です。
実際に食べ比べてみると全然別物であることが分かると思うのですが、デーツはねっとりとしていてまるで黒糖のような強い甘味。
なつめは大きいものは外側の皮が固くて、中身はふかふかして菓子パンみたい。
甘さもしっかりとありますが、リンゴのような爽やかさもあります。
なつめを食べて起こった変化
薬膳でなつめを知ってから、ほぼ毎日のように1個食べていたら、いつも遅かったり早かったりばらばらだった生理周期がほぼ28日前後で来るようになりました。
今まで、いつ生理がくるかなんて読めなかったのに、この日は生理くるから温泉に行く日ずらそうとか、生理だから無理のないスケジュールにしようとか考えられるようになってきました。
ナツメは「益気」と言って気も補ってくれます。
中医学では「血が足りない状態=気も足りない状態」と考えるんですよね。
なぜかというと、「気」が「血」を生んでいるからなんです。
血が足りないということは、生みの親である気は絶対に足りていない状態です。
因みに「気」とは生命活動を支えるエネルギーのことです。
なので、「血」が足りなければ「気」も足りなくなっています。
「気」には「固摂作用」と言って必要な血が外に漏れださないようにする働きもしているのですが、私の不正出血や生理周期が短いことがあったのは、この気が足りないことに原因があったかもしれません。
また生理が遅れることがあったのは、血が不足していたことが原因なのかも。
この血も気も足りない状態だったのが、なつめを食べることによって補われて生理周期が整ったと考えられます。
中医学の先生は患者さんの状態を見る時に、女性だったら必ず生理について聞くとおっしゃっていました。
婦人科の悩みがあるなしに関わらず、80歳とかどんなにご高齢であっても必ず聞くと。
それほど、生理は女性にとって体の状態を示すバロメーターになるんですね。
お勧めの食べ方
私はなつめ好きなので、そのまま食べています。
ウズベキスタンを旅した時にデーツにくるみを挟んで食べたのがすごく美味しかったので、試しになつめにもくるみを挟んでみたら大正解!!
薬膳の先生は中国ではなつめにくるみを最初から挟んであるものが売っていると教えてくれました。
クルミは体を温めてくれて栄髪(髪によい)、便秘などに良いとされていて、温めてくれて気血を補ってくれるなつめとぴったりの組み合わです!
ドライナツメの作り方
一度、試しになつめチップスを作ってみたら子どもたちに大好評だったので、ときどきなつめチップスも作りますよ~。
種ありのなつめは種を取り除いて、縦でも横でもいいので薄くスライスして100度のオーブンで焦げないように注意しながら、20分〜30分程度焼き具合を観察しながら乾燥焼きします。
最初はやや柔らかさが残っていても、粗熱が取れるとカリッとするので、粗熱が取れたら保存瓶に入れて保存。
なつめチップスも売っていますが、普通のなつめよりちょっといいお値段します。
チップスにするとカリカリとした食感と、水分が抜けてさらに甘味が凝縮されてなんだかキャラメルコーンみたいな味に。笑。
ただ、もともと温性のドライなつめをオーブンで焼いたらさらに温性に傾きそうなので、もともと熱タイプの子どもには食べすぎ注意だなと思います。
ナツメの種取り器
始めは手で種を取って輪切りにしていたのですが、これが結構大変。
上手く種だけ取れずに、種の周りに果実がくっついて、果実そのものがぼろぼろ崩れてしまう。
で、種取り器を買ってみました~。
上手く種を取るには、ちゃんと種の位置をこの棒で押さなくていけないのでちょっとコツがいるけど、ちゃんときれいに種取れると気持ちいいです!
こつは最初少し種の頭が出るまでナツメをカットします。
じゃないと、なつめの種がどこにあるか分かりにくく、押しても実だけが出てきてしまいます。
なつめって育てられるの?
種を見ると育てたくなる性。
食べたなつめの果実をきれいに洗って植えてみました。
しかしなかなか発芽せず。
植物に詳しい相方がなつめの種子は一度寒い温度において冬の気温を再現して、休眠状態にあるのを打破しないと発芽しないので、冷蔵庫などで保管してから植えるといいと言っていました。
また、なつめは地中で根を伸ばしてあちこちから芽を出すするので、地植えするときは要注意だそう。他にも注意点があってイラガやカメムシなどの害虫が増えやすいとのことで、詳しい人が言うにはそもそも、果樹は苗木を買った方がいいそうです。
なかなか簡単には育てられなそうです。でも、家で採れたらいいなあ。
おすすめのなつめ
なつめは品質にけっこうバラつきあると聞いたので、毎回いろんななつめを買って試しています。
お値段もけっこう幅があるので、まずは続けやすいお値段のものがいいかなと思います。
最近商品提供して頂いた、このなつめ。実が大きくとっても美味しかったです⇓
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とにかく大粒でふかふかして甘味が強くて美味しい😋
なつめがそんなに得意じゃない相方も美味しい〜と食べてました🙌
お値段もお手頃なので、試してみるのありです。
なつめを食べる時の注意点
甘味で温性なので、少し食べれば胃を丈夫にしてくれるけど、食べ過ぎると胃腸を傷つけてしまうことがあります。あと、消化もそんなによくないです。
私も萎縮性胃炎で胃がそれほど丈夫ではないので、一日一つ。
消化力の高い日中によく噛んで食べるよう気を付けています。
朝に食べていたら胃もたれすることがありました。
胃もたれしてしまう人はお茶にしたり、スープにすると消化に優しくなるのでお勧めです。
あと、種が付いているものを丸ごと子どもに与える時は、種を間違えて飲みこなまいように注意しています。
中国ではなつめの種の誤飲が多数発生しているようです。
なつめの種って細長くて先がとがっているので飲み込むと消化器官を傷つける恐れがあります。
最近は、種を取り除いてドライなつめを作ってあげています。
子どもたちもドライなつめの方がお菓子感覚で食べれて好きみたいです。
因みに子どもにも免疫をアップ、夜泣き、便秘予防などなど、なつめはおすすめな食材です。
まとめ
なつめは手軽に食べられるけど、立派な生薬で気も血も補ってくれる優秀な食材です。
食べたことがない方は是非一度なつめを取り入れてみてください!
我が家は子どもたちと私は毎晩のようになつめ食べるのが習慣になってますよ~。
参考にした本です⇓
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