完熟していると甘くておいしいメロンですが、食べるタイミングを間違えて未熟な若いメロンを選んでしまうと食べるのに困ってしまいます。
本記事では、食べようと思って切ったメロンがまだ甘くなかったときに、美味しく食べる方法をご紹介します。
自宅の庭で収穫したメロンが甘くない!
我が家の畑では父が毎年のようにメロンを植えるのですが、なかなか完熟した甘いメロンを作るのは難しいようで、いくつかはメロンというよりはキュウリに近い食感と味のものがありました。
食べようとして切った時に甘くないと、そのあとにどう消費するのか頭を悩ませます。
香りはいいのに「固い」「甘くない」
捨てるのはもったいないので今回はスムージーを作ることにしました。
メロンと牛乳の組み合わせは苦くなるので注意!
甘くないメロンを工夫して食べるときに真っ先に思い浮かぶのが「牛乳を使った方法」かもしれませんが、実はメロンと牛乳を組み合わせるときは注意が必要です。
実は私もこのレシピを書く前に、一度メロンと牛乳を一緒にミキサーにかけて飲んだのですが、作りたては全く問題なかったものの、作ってから20~30分ほど置いたらものすごく苦くなってしまったんです。
これはメロンに含まれる「ククミシン」というたんぱく質分解酵素が作用して、牛乳のたんぱく質に作用して苦みのある「ペプチド」を作り出してしまうため。
対策としては「加熱すること」
メロンに含まれるククミシンは85℃以上で失活するので、一度電子レンジなどでチンしてからミキサーにかけると苦くなりません。
メロンを食べて喉がイガイガする原因となる「ククミシン」
凄く熟れたメロンを食べた時に、舌や喉がイガイガ・ピリピリすることがあるのも、この「ククミシン」が原因です。
メロンを食べると喉がイガイガしたり、舌や唇がピリピリすることがあります。ククミシンはアレルギー反応を引き起こすアレルゲンとなることが報告されていますが、食べてすぐに生じる喉のイガイガやかゆみ、唇のピリピリ感はアレルギー反応ではなく、ククミシンのプロテアーゼ活性により口腔内の粘膜等が攻撃を受けるためです。
舌や喉がイガイガするのは、口の中の粘膜をククミシンが分解して刺激を受けやすくなってしまうためで、放っておけば10~20分くらいで治まります。
余談ですが、メロンと一緒に生ハムを食べるのも、メロンに含まれるククミシンが生ハムのたんぱく質を分解して柔らかくする効果があるからで、ハンバーグや酢豚にパイナップルが入っているのも同じ理由です。(※パイナップルに含まれるたんぱく質分解酵素はブロメリン)
メロン同様に、パイナップル、キウイフルーツ、パパイヤなどはたんぱく質分解酵素を持つので、牛乳やヨーグルトで食べるときは注意するようにしましょう。
はちみつメロンスムージーの作り方
材料
材料 | 分量 |
甘くないメロン | (小玉)1/4切れ |
牛乳 or 豆乳 | 200ml |
ハチミツ | 大さじ1 |
氷 | 適量 |
(あれば)シナモン | 適量 |
※メロンの大きさや甘さによって牛乳やはちみつの量は変わりますので適宜調節してください。
作り方
1.材料を分量通り用意して、メロンはミキサーに入れやすいように一口サイズに切っておく
2.メロンに含まれるククミシンを失活させるために電子レンジで温める
3.材料を全て入れて、ミキサーにかける
4.シナモンを少し振って完成!
まとめ
今回のレシピは「食べようと思っていたメロンがもしもまだ甘くなかったら」というときの救済レシピですので、あまり作る機会はないかもしれません。
ただ、メロンと牛乳の組み合わせの注意点など、知っておくことで良い素材が台無しになるのを防ぐきっかけとなるレシピでもあると思います。(キウイフルーツやパイナップルをヨーグルトに入れるときでも同様の苦みが出ますので、もうすでに経験がある人もいるかもしれませんね。)
もし万が一、甘くないメロンが手元にある場合は、ちゃんとメロンを加熱することを忘れないようにしてスムージーを作ってみてくださいね!
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