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スパイス対談

【スパイス対談 vol.1】フードディレクターのさわのめぐみさん

澤野めぐみ

皆さんこんにちは!

突然ですが、私は普段から「自分の友人には尊敬できるいるスゴイ人が沢山いて、自分のサイトができたらその中で紹介したい!」と考えていました。

色々な刺激をもらったりアドバイスをもらったりする素敵な人たちのおかげでフリーのスパイスアーティストとして活動できる現在の私があります。

そこで以前からやってみたかった新企画「スパイス対談」と称しまして、そんな私の周りにいるユニークな活動や経歴のある方々にインタビューをして読者の皆様にご紹介していきたいと思います。

栄えある第一回目は友人でもあるフードディレクターさわのめぐみさんにインタビューしてきましたよ!

ものがたり食堂のさわのめぐみさんてどんな人?

第一回目のインタビューの相手に選んださわのめぐみさんは現在大活躍中の料理人であり、私の友人です。(※ここから先は普段通り「めぐみちゃん」と呼ばせていただきます)

めぐみちゃんはスパイスアーティストとして活動し始めた私をものすごく応援してくれていて、スパイスのアクセサリーも何度もオーダーしてくれました。

私がスパイスを使った染めの商品を始めた当初にターメリック染めのエプロンをオーダーしてくれて、よく着てくれていたようです。

めぐみちゃんの経歴をざっとご紹介しますと、

イタリアに2年料理留学し、日本に帰国後レストランで働くもイタリアン・日本食など枠に捕らわれることに違和感を覚え退職。

その後フリーランスとなり今は都内のケータリング中心に活動し、「ものがたり食堂」という「映画や絵本などからインスピレーションを得てストーリーを食で表現し五感で楽しんでもらう」というユニークなイベントを催しています。

ものがたり食堂

こちらの画像は全て食材で作られていて余すことなく食べることができます。美味しいだけじゃなく、土のタルトや苔玉などすべて食べ物とは思えないクオリティで目でも楽しむことができます!

他にも大人気シリーズ童話「わかったさんのおかしシリーズ」のデザートの監修で2018年料理レシピ本大賞絵本部門受賞したり、J‐wave別所哲也さんのラジオにゲスト出演。Webマガジンにレシピを掲載する、などなど追えないくらい幅広く活動している彼女です。

出会った当時はめぐみちゃんもフリーで活動し始めたころだったので、一緒にコミュニティスペースでチャイを出したり、イベントで出店したりしていました。

そんな彼女はいまやメディアにケータリングに引っ張りだこで、ものがたり食堂は予約が取れないほどの超人気イベントになっています。

めぐみちゃんとの出会い

めぐみちゃんとの出会いは横浜みなとみらいのコミュニティスペースで料理イベントのアシスタントをしていた私に、たまたま別のイベントに参加していためぐみちゃんが偶然話しかけてくれたことがきっかけです。

すぐに意気投合して中目黒のcafeでデートしたり、私の働いていたスパイス屋に遊びに来てくれたりと仲良くなりました。

何度か彼女のものがたり食堂のアシスタントもさせてもらいましたよ。

エヌハーベスト
※私が働いていたスパイス屋に遊びに来てくれためぐみちゃん

【スパイス対談】さわのめぐみさんにインタビュー!

(真理:以下「ま」)めぐみちゃん、さっそくですがよく使うスパイスを教えてください。

(さわのめぐみ:以下「さ」)ローズマリーとタイムかな。ローズマリーとブドウを一緒に煮るのとかよく作るよ。これはね、トスカーナ地方の定番でカモのローストに使うソースにローズマリーとブドウのソースを使うの。

(ま)それってやっぱりイタリアでの修行で学んできたこと?

(さ)うん、そうかもしれない。イタリアはスパイスというかハーブの使い方がものすごく上手だった。マジョラムとかね。マジョラムとリコッタチーズ、マジョラムとバナナはすごく相性が良くて。マジョラムとリコッタチーズが入ったラビオリをクルミのソースと食べる。PANNSOTTE(パンソッティ)っていう郷土料理があるんだよね。

PANNSOTTE

(ま)おいしそー!やっぱりイタリアだとハーブ系のスパイスをかなり使うのかな?

(さ)そうだね。コリアンダーは使うかも。コリアンダーの入ったプリンとか。

(ま)え!コリアンダー入りプリン!?日本だとプリンにコリアンダーは使わないよね。

(さ)そう、でも美味しい。ラテアルポルトゲーゼって言って「スペイン人の牛乳」って意味なの。

(ま)イタリアでそういうスパイスを使っていたから、今もよく使っている感じ?

(さ)そうだねー。すごいいっぱい庭で育ててるよ。バジルだけで4種類くらいあるし、同じバジルでも香りが違うんだよね。(写真欲しい??)20種類くらいは育てている。ローズマリーも2種類あるし。セージとか。セージは使うかも!赤ワインソースとか。ソースっていうかお肉を生ハムで包むサルティンボッカって言うお料理があるんだけど、それに使う。あと生理痛にいいんだって。生理の時によくイタリアのお母さんが煮出して飲みなさいってくれた。それにローズマリーとか。飲みにくいけどはちみつとか入れるとなんとか飲めるんだよね。

(ま)セージはよく薬にするよね?

(さ)そうなんだ。そうかもね。東洋でも使うんだ!?

(ま)うん、セージが庭にあると風邪をひかないとか聞いたことあるよ。

(さ)働いていた所のマンマに、お腹痛いとセージ噛まされたりとかあったよ。

澤野めぐみ

(ま)えー、日本だと今の人そういうのあんまりしないよね。ヨモギ噛みなさいとか。

(さ)すごいと思ったのが、日本だと漢方薬局とかあるじゃん。そういう感じで向こうだとハーブのエルボステリア(erboristeria)っていうところがあって、薬とはまた違って体調悪いですって言うとカタツムリのシロップとか、あとハーブを練って作った飴とかセージとかミントいっぱい入ったのこれ煮だしてとかって言われて渡されるの。薬局も行くけどハーブのお店もみんな結構いくよ。普通の薬局とエルゴステリアが隣り合わせにあったりして特に歴史が古いからカタツムリのシロップとか風邪ひいたら絶対!みたいな感じだから。ハーブを精製して作ったタブレットの薬とかも売ってて。

(ま)それって処方箋とか要らない?

(さ)要らない要らない。

(ま)日本でいう鍼灸とか漢方って感じなんだね。

(さ)そうそう。イタリアにもこんなことあるんだーって。

(ま)知らなかった。面白いねー。

(ま)ところで、出会った時の私の印象ってどんなだった??

(さ)可愛いでしょ。あとね、オーラがピンクだったんだよね。

(ま)オーラがピンク!!?

(さ)そう、柔らかいオーラ。ピンクの人って大体安心して話せるっていうか。グイグイこないし、ちょうどいい間があったから。オーラっていうか見えてはいないんだよね。自分の特殊能力だなって思うんだけど、苦手な人は温度を感じないんだよね。そう、可愛いのとキュート。そういう子は逆ナンしちゃうんだよね。

(ま)すごいよね。お互いだよね。

(さ)普通じゃない、なんか違う感じがしたから話かけられたんだと思う。

(ま)縁って不思議だね。そのあとも私たちのウエディングのお料理やってくれたもんね。その後もウエディングの仕事してるよね?

結婚式

※私と夫の出会いのストーリーを料理に落とし込んでくれ、唯一無二のすばらしい会食となりました。

(さ)そうなんだよね。おかげ様で。

(ま)今後は何したいの?

(さ)来年は個展やりたくって。食べれる個展

(ま)個展ってテーマを決めて??

(さ)そうね、感情を食べるみたいな。

(ま)感情を食べる!?

(さ)怒りとか嫉妬とか。そういうのを料理で表現したいんだよね。来年の11月で5周年なので、そのタイミングでやりたい。

(ま)またなんで感情を料理でと思ったの?感情って食べるものじゃないよね?

(さ)そうね、そうね、感情は食べないんだけど、ものがたり食堂をずっとやってて思ったことはものがたりを面白くするのって痛みとか嫉妬とかそういうネガティブな感情が動いて面白くなっててるって思ってて。そうじゃなかったらきっとシンデレラもつまんないし、きっとよくあるストーリーってネガティブな感情が動いて、そこに注目してみると面白くって、だったら悪役の方に歩み寄ってみると、悪役っていうかネガティブな感情にね。私が工夫したいのはネガティブな感情なんだよね。

(ま)そういうのを料理で表現するってすごいよね。

(さ)要はそれを手放しましょうってとこに持っていきたいんだよね。認知行動療法ってあって、怒るとイライラすることあるじゃん。それって自分じゃないんだよね。怒りってものが自分に乗っ取ってるっている。だから、その怒りを自分から手放す方法を食で表現するって感じかな。だから、怒りっていうのは他者なんだよ。だから我を忘れる。食べるって咀嚼するって意味じゃん。咀嚼して理解して飲み込んで溶かしてしまおうっていう。そっちはポジティブに。怒りをポジティブに変える。怒りを食べて飲み込んで胃液で溶かしてしまおう。そういうことがしたい。

(ま)楽しみだね。

(さ)そう、ずっとあっためてたから来年こそはやろうと思う。

(ま)最後になりますが「めぐみちゃんにとってスパイスとはなんぞや?」

(さ)ほんとね、お料理のおまじなだよね。なくてもきっといいんだけど、ないとおかしいっていうか。うーん、なくてもいいよね。おまじない的に使う。ローレルとか煮込み料理に使うじゃん。あれもおまじないみたいな感じじゃない?なくてもそんなに変わんないんだけど、ないと違うし。ハーブないと味決まらないよね。香りじゃん。んー、なくてもいっかと思ってやってることもあったけどないとないでなんか違うなとなっちゃうから、美味しくなるおまじないかな。料理のアクセントかと。

(ま)おまじないっていいね!めぐみちゃん今回はありがとうございました。

まとめ

今回はフードディレクターのさわのめぐみちゃんにインタビューしました。

元々友人という事もあってとてもラフなインタビューになりましたが、最近ではNHKの「お取り寄せ不可!?列島縦断宝メシグランプリ」という番組に100人の食の専門家の一人として生出演されていましたし、メディアの出演も増えて多方面に引っ張りだこのめぐみちゃんに時間を取ってもらえて良かったです。

イタリアでのスパイス使い方、料理だけでなく薬としても日常的に使われていることに驚きました。

次は感情を料理で表現なんて、うーん、面白すぎる。

今後のめぐみちゃんの活動にも目が離せません。

さわのめぐみさんの活動をもっと知りたい方はこちら

ものがたり食堂

ものがたり食堂

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次回のスパイス対談は!?

次回は「世界のおやつ」という本を出版したばかりの鈴木文ちゃんにインタビューです。

世界50ヵ国以上500個以上のおやつを食べ歩いた彼女。

一度だけ彼女の作ったおやつを食べたことがあるのですが、美味しさ世界観に圧倒され一気にファンになりました。そんな彼女がどんなスパイス使いをしているかインタビューしていきたいと思います。お楽しみに。

鈴木文
【スパイス対談 vol.2】旅するパティシエ鈴木文さんひらつかスパイス農園では、料理人・農家・アーティストなどスパイスやハーブに関係した活動をしている方々に「スパイス対談」と称してインタビューを行っています。第2回目の今回は「旅するパティシエ 鈴木文(すずきあや)さん」です!...
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