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ひらつか農園の栽培記録

ブラッククミンシード(ニゲラ・サティバ)の育て方|プランター栽培で種を収穫するまでの過程

ブラッククミンの花

こんにちは、マリです!

ブラッククミン」というスパイスをご存知でしょうか?

世間では「死以外なら何でも治療できる」とまで言われ数々の薬効がうたわれているスパイスで、ブラッククミンシードオイルとして精油として売られているのを目にすることがあります。

和名は「ニオイクロタネソウ」、学名は「ニゲラ・サティバ(Nigella sativa)」といい、16品種あると言われている「ニゲラ」の1品種。

インドでは「カロンジ」という名でスパイスとして使われることが多いのですが、日本では食用として使われるブラッククミンはほとんど栽培されていないそうです。

通販サイトで種子を発見したので、実際に育ててみることにしました。

出来れば収穫してオイルを精製するところまでできたらいいなと思っています。

ブラッククミンの栽培記録

ブラッククミンの種子を購入

スパイスの種
ブラッククミンの種子を購入したのは「青空マルシェ」さん

スパイスの種や珍しい野菜の種を多数取り扱っているサイト。スパイスの種子を購入する時はこのサイトで買うことが多いです。

発芽管理の方法についても詳しく書いているのでとても助かります。

普段からネットショッピングに楽天を使っている場合は下の商品でも良いと思います。

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ブラッククミンの性質・発芽環境

学名 Nigella sativa
栽培期間 約90日
種まき適期 3~6月、9~11月
発芽温度 15℃~20℃
栽培可能地域 日本全国
根の性質 直根性
種の性質 嫌光性
覆土 5mm以下
用土 水はけが良い土
日当たり 日の当たるところで育てる

ブラッククミンは栽培自体はそれほど難しくなく、日本のどこの地域でも栽培できる植物です。

発芽温度が比較的低いので、一般的には晩秋に種まきをしますが、冬に寒くなる地域や初夏でも高温になる地域では初春や晩夏に種をまくこともあります。

我が家は東北北部の比較的寒い地域なので、春先の気温がある程度高くなった時に播種しました。

種まき【2019/4/25】

種まき用土の準備

培養土
種まき用土は水はけがよければ特に選ばないようなので、下記の資材を配合したものを使いました。

  • 赤玉土
  • 腐葉土
  • バーミキュライト

普通のハーブや野菜用の種まき倍土で良いと思うのですが、我が家では様々な種類の作物を育てているのでその時持ち合わせのある資材を配合して使うことが多いです。

用土の割合は、赤玉土:腐葉土:バーミキュライト = くらいです。

どの土を選べばいいかわからないという方は下の土が使いやすいと思います。

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種のまき方

種をまくときのポイントはそこまで多くありませんが、「種をまいた後にしっかりと土をかぶせること(厚さ5mm程度)」「植え替えせずに育てること」「途中で間引くこと」を念頭においておけば大丈夫です。

種をまく場所はプランターでも畑でも良いですが、植え替えに適さないのでそのまま収穫するまで栽培できるような場所に種をまくようにします。(※種まきポットとかはNG)

密集してると成長しなくなるので、ある程度種まきの段階で株間を開けるように巻いておくといいと思います。

  • 嫌光性種子なので種子は土表面に露出しないように5mm程度の覆土をする
  • 植え替えに適さないので栽培する環境に直接まく
  • 株間はある程度あける

ブラッククミン発芽【2019/4/30】

ブラッククミンシード
気温がなかなか上がらなかったせいか発芽したのは播種から5日後。想像していたよりも少し時間がかかりました。

ブラッククミンシード
間隔をあけてまいたつもりが密集して育ってしまってますね。あとで間引くからいいんですけど、仕事が雑ですね・・。

播種から約2週間【2019/5/10】

ブラックシード
条件が揃えばどんどん発芽してきたんですが、あまり天候に恵まれない日が多かったせいか土も湿りがちで、毎日のようになんだかよくわからないキノコがプランター内部に生えるようになってしまいました。

どこから胞子が飛んできたのか全く分からないのですが、もしかしたら使った腐葉土に紛れ込んでいたのかもしれません。

ブラッククミン自体の生育は順調。

ブラッククミンが開花【2019/6/27】

ブラッククミンの花
播種から2カ月弱で花のようなものがつき始めました。

管理はプランターで直射日光が日中はずっとあたるような場所に置いています。

遮光はせず、大雨や暴風警報などが出た時のみ軒下にうつすくらいで基本的には放置、あとは日照りが続いたりして土がカラカラになりそうなときは午前中に水やりをしました。

白い萼片(がくへん)が広がる【2019/7/7】

ブラッククミンの花
私が最初に花だと思っていたこの白い花びらのようなものは「萼片(がくへん)」だそうで、5~6片のものがほとんどでした。

種子を収穫するのを楽しみに栽培してきましたが、花(正確には萼片)も綺麗で観賞用としても楽しめます。

園芸品種のニゲラをよく見かけるのも納得です。

萼片が開ききり、中央部分が膨らみ始めた【2019/7/16】

ブラッククミンの花
花びらのような萼片が開ききって落ちはじめると、膨らんだ果実部分が顔を出し始めました。

ここに種子が詰まっているんですね、収穫までもう少しと言ったところです。

果実が完全に乾燥したら収穫のタイミング【2019/7/22】

ブラッククミンシード
種子を含んだ果実部分が完全に乾燥したら収穫時です。

ブラッククミン
しっかりと種子も黒くなってて安心。

以前未熟な果実を割ってみたら種子は白かったので、ちゃんと乾燥するまで待たないとダメなんですね。

まとめ

種子から育ててブラッククミンシードを収穫する過程をご紹介しました。

栽培自体は水やり以外はさほど手がかからなかったので、地植えにしていればもっと管理は楽だったかもしれません。

栽培に関して注意点が1点。

近くに園芸品種のニゲラ(近縁植物)があると交雑する可能性がある

これは十分に気を付ける必要があります。

その理由は園芸品種のニゲラは、近縁種でとても似ていますが種子にアルカロイド系の有毒物質を含むので、過剰に摂取すると中毒症状を起こすことがあります。

食用にする場合は、必ず「Nigella sativa(ニゲラ・サティバ)」であることを確認するようにしましょう!

ニゲラ・サティバの副作用や摂取時の注意点についてはこちらの記事もあわせてご覧ください。

ニゲラサティバ
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