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スパイス体験記

チャー(Chah)|ガイドブックに載っていないラダックの伝統的な暮らしが残る村

チャー村

ザンスカール地方の天空のお寺「プクタルゴンパ」に行った帰り、私はチャー(Chah)という途中の村に一泊ホームステイをしました。

観光地ではないし、とてもとても小さな集落なのでガイドブックになんてもちろん載っていません。

後ほどグーグルマップで所在地を載せますが、もちろんストリートビューも無いし、村であるかどうかも分からないほどの場所です。

でも、そこは物語に出てくるような、まるで絵に描いたようなのどかな村で、一泊だけの滞在でしたがとてもいい場所だったと心に残っています。

プクタルゴンパに向かう場合は、このChahに1泊することになると思いますので、周辺環境や村の様子などの参考になればと思います。

アンムー(Anmo)とプクタルゴンパの中継地点|チャー(Chah)村

パドゥム(Padum)からプクタルゴンパまでのトレッキングルートの途中にある小さな村です。

パドゥムからアンムー(Anmo)という村まで2時間ジープで移動し、そのアンムーから徒歩2時間で着くことが出来ます。

チャー村を目的に行くというよりも、プクタルゴンパの途中に立ち寄る方がほとんどの場所です。

ラダックの伝統的な暮らしが色濃く残るのどかな村

チャー村

村には緑が多く、風が心地よく吹き抜けていきます。

村に流れている小川の水が透き通っていて、とてもきれいでした。

チャー村のそばを流れるトサラップ(Tsarap)川は、ジャンムー・カシミール州とヒマチャル・プラデーシュ州の州境にあるパンポ・ラ・パス(Pankpo La Pass)近くの氷河から流れてきています。

そのまま川の水を飲めましたし、下流では食器を洗ったり生活になくてはならない大切な水源となっています。

チャー村子ども チャー村の川

ここでも夜は満点の星空を見ることが出来ます。

村人も向こうからグイグイ来る感じはないけれど、話しかければフレンドリーに答えてくれてほどよい距離感。子どもたちも多く、のどかな風景を楽しむことが出来ました。

チャー村子ども

持って行ったシャボン玉で一緒に遊んだり。

なんでもおもちゃにして遊んじゃう子どもたち。

ザンスカール子ども

チャー村でのゲストハウス

小さな村でホームステイできる家が一軒だけあるのでそこにお世話になりました。

チャー村ホームステイ

私と同い年くらいの夫婦が経営しているホームステイで、お姉ちゃんと弟の二人のお子さんが可愛かったです。

ゲストハウスのきょうだい

ゲストルームに二人で入ってきて、私の私物に興味津々な二人。笑

チャー村子ども

やんちゃな弟君。

トゥクパを作ってチャンで乾杯

夕食は一緒に作りたいと私がお願いして、一緒に作らせてもらいました。

夜はトゥクパというラダックの伝統的な煮込みうどんのようなものを一緒に作り、宿の夫婦と一緒にチャン(地酒)を飲みました。チャン、なかかな美味しかったですよー。

トゥクパトゥクパ

トゥクパを作っている最中に「ジャパニーズスパイス」と言うので何かと思ったら「味の素」でした。笑

色んな野菜やチーズが入って煮込まれているので濃厚な味。入れなくても十分美味しいと思うのですが。

土は汚いけど、牛のふんは汚くない?一緒にチャパティ作り

ラダックでは自分たちで栽培・収穫した小麦を使って、チャパティ(capātī)と呼ばれる、発酵させない厚いクレープ、ブリトーの皮のような物を主食としている家庭がほとんどでした。

ラダックでも地方の家庭では家畜(主に牛)の糞を燃料にして火を起こしています。

この家でも牛の糞を燃料として使っていました。朝食に宿のお母さんと一緒にチャパティの作り方を教えてもらい、一緒に焼いて食べたのですが、その美味しさたるや。

チャパティ作り
チャパティを丸く薄く形成する方法は家庭によって違うようです。

板と棒を使って作る家庭が多かったのですが、この家庭では手だけで薄く丸く伸ばしていきます。

その技術の高いこと。ハンバーグの空気を抜く時って、種を手のひらでぱんぱんと移動させますよね。

その容量であっという間に作ってしまいます。
チャパティ作り
慣れない私は、一つ地面に落としてしまいました。

すると、「dirty dirty! (それ汚いから捨てちゃいなさい)」と言われました。

内心「ちょっと砂を払えば食べられそうなのに。ラダックの人って意外と潔癖?」と思っていると、そのお母さんはチャパティをこねながら、燃料の堆肥(牛の糞)を素手でにぎって火にくべ、そのままの手でチャパティをこね出しました。

地面の砂はダメで牛の糞は良いのか!?

と思いましたが、まぁ、牛は草しか食べないし!砂とか土よりは良いのか?と気にしないことにしました。

その土地土地で汚いの感覚は違うのかもしれませんね。

しかし、後にも先にも手だけでチャパティをあんなに上手に薄く丸く作っていたのは、この家のお母さんだけでした。

あの技術、習得したかったなあ。

焼き立てのチャパティは美味しすぎて、何枚でも食べてしまいそうです。

チャパティ

まとめ

プクタルゴンパに行く途中にたまたま滞在することになった小さな村でしたが、居心地の良い素晴らしい場所でした。

ガイドブックには載っていない素敵な場所に出会えるのも旅の醍醐味だと思います。

どこにもありそうな小さな村でしたが、緑が多かったこと、風が気持ちよかったこと、村人がフレンドリーだったことなどすべての要素がちょうどよくとてもいい場所でした。

※Special thanks:写真はプクタルゴンパに一緒に行った日本人の方が撮ってくれたものです。詳しくは下記別記事参照。

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