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ポマンダーの作り方|柑橘系のフルーツを使って作る魔除けのにおい玉

すだちポマンダー

食材としてだけではなく、抗菌・防虫等にも幅広く用途のあるスパイスですが、特に抗菌効果が強いとされているのが「クローブ(丁子)」です。

そんなクローブの抗菌力の強さがよくわかる使い方にポマンダーがあります。

中世ヨーロッパの伝統のスパイスを使った魔除けの玉とされるポマンダーですが、実はご家庭でも簡単に作れます。

本記事では、クローブを使ったポマンダーの作り方をご紹介します。

ポマンダーとは?

ポマンダーケース
※画像:wikimedia

ポマンダーとは17~18世紀にヨーロッパで流行った「匂い玉」で、ポプリの人気が高まったのと同時に流行したそうです。

当初はフランスでペスト予防のために、伝染病患者と接することの多かった医師や聖職者が持ち歩いていたとされていて、柑橘系とクローブの匂いで高い殺菌力を発揮できるようにと身に着けていたようです。

王侯貴族は金や銀でできた豪華な容器(写真↑)に入れて持ち歩いたようです。

現在では良い芳香を楽しむための飾りとして玄関先につるしたり、ヨーロッパではクリスマスシーズンになると伝統的な飾りとして作る家庭が多いようですね。

Mari
Mari
香りのする「お守り」として作ってみましょう!

ポマンダーの作り方

材料

材料
柑橘系の果物(今回はすだち) 1つ
クローブ 10g
スパイスパウダー*¹ 適量
竹串 1本
紙袋 or ビニール袋 1つ

※*¹:シナモン、コリアンダー、ナツメグ、オールスパイスなどの好みのもの

フルーツポマンダーに使う柑橘系の果物としてオレンジが紹介されていることが多いのですが、必ずしもオレンジである必要はありません。

今回は、両親が愛媛に旅行に行って沢山すだちを買ってきてくれたのでそれを使いました。

当然ですが、表面積の大きい果物の方が沢山クローブを使うので、クローブの量を少なめに抑えたい方の場合は小さめの柑橘類(ゆず・すだち)などを使うと良いでしょう。

もし、オレンジを使う場合はクローブは30~50gは必要になりますので注意が必要です!

また、スパイスパウダーもシナモンパウダーを載せるレシピが多いですが、上記のものをミックスさせたり、好みのものどれか1種類でも構いません。

ポマンダーづくりに欠かせない材料のオススメ

作り方・手順

1.十字にテープを貼る

ポマンダー

フルーツポマンダーは、完成後にリボンを使って十字に縛って吊るすので、そのリボンが通るスペースを予めテープを貼ることで確保します。

私はある程度硬さがあってしっかりとしている両面テープを使っていますが、写真のようにどこにテープがあるのかがわかれば何でもいいです。

2.竹串で4mm感覚で穴をあけて、クローブを差し込んでいく

すだちポマンダー

次にテープの無い部分に竹串で穴をあけ、4mm間隔でクローブを差し込んでいきます。

Mari
Mari
この工程でいくつか大事なポイントがあります!

①つぼみの部分が取れていないものを使う
②果肉に届くようにしっかりと根元まで差し込む
③隣り合うクローブとの間隔があき過ぎないようにする

まずは、使用するクローブは「つぼみ部分がしっかり付いているものを選ぶ」というのが1つ目のポイントです。

果肉部分に到達したクローブは、つぼみの部分から水分を蒸散させていくので、ここが取れているものを挿すと乾燥が不十分でカビる原因になることがあります。

そして、果肉部分に到達するように根元まで深くしっかり差し込むことも同じ理由で大切です。

また、クローブ同士の間隔があき過ぎると、クローブの抗菌効果が不十分の空間ができてしまうので、これもカビの繁殖原因になることがあります。

理想は4mm間隔と言われていますので、近すぎず遠すぎずの間隔を目指して差し込んでいきましょう!

3.軽く握って果汁を外に出す

ポマンダー

写真のようにクローブを全て挿し終えたら、軽く握って果実の中の水分(果汁)を少し外に出します。

この時強く握り過ぎるとクローブが折れたりしやすいので、本当に軽くでOKです。

4.スパイスパウダーが行き渡るように袋に入れて振る

ポマンダー

予め袋の中に粉末状のスパイス(ナツメグ・シナモン・カルダモン・オールスパイスなどがおすすめ)を入れて混ぜておき、クローブを挿し終えた果実を袋の中に入れてまぶします。

この時、リボンを結ぶスペースを開けるために貼ったテープは剥がしても剥がさなくてもどちらでも良いです。(※両方のやり方があるのでお好みで)

5.ガーゼのような通気性の良い袋に入れて吊るして乾燥させる

全体に粉末のスパイスがまぶされたら袋から取り出し、風通しのいい場所に吊るして乾燥させます。

乾燥させるのはおよそ3週間~1か月が目安です。

その間、腐敗したりカビが生えたりしていないか定期的に観察するようにしましょう!

完全に乾燥したらリボンをかけて完成です。

ポマンダーにカビが繁殖したり腐敗させないためのコツ

ポマンダーづくりで一番多い失敗が「カビの繁殖」です。

様々なことが要因となってせっかく作ったポマンダーが十分に乾燥・殺菌されずにカビが繁殖してしまい、無残な姿になってしまうことが少なくありません。

そんな失敗をしないためにも、気を付けた方がいいポイントがいくつかあります。

カビを発生させないためには下記の5つを守ると比較的失敗が少なくなります。

①クローブをできるだけ密集させるように挿す
②水分量の少ない柑橘系のフルーツを使う
③空気が乾燥した10月以降に作る
④風通しの良い所に干す
⑤長雨が続きそうなときは室内に入れる

カビの発生原因は「湿度の高さ」「風通しの悪さ」です。

ポマンダーにいかに沢山クローブを挿しても、湿気の多い梅雨時期に作ったのでは高確率で失敗してしまいますし、風通しが悪い場所でも失敗しやすくなります。

一番のポイントは空気が乾燥している秋以降(10~11月)に作り、水分の多いオレンジなどではなく、レモンやすだち、ゆずなど小型の柑橘類を使う事で失敗する確率を減らすことができます。

秋口でも長雨が続くこともありますし、天候によっては失敗しやすい年もあります。
天気予報を見て室内に取り込むようにするなど手を掛ければ失敗は避けられるでしょう。

見た目がちょっと気持ち悪いポマンダーの効果的な使い方

ポマンダー
※画像:wikimedia

かつては疫病対策として用いられたポマンダーですが、現在ではもっぱらインテリアや玄関先のエクステリアとして使われています。

クリスマスシーズンには、リボンをクリスマスカラーのものにして玄関先に吊るすと目を引きますし、ちょっと異国の雰囲気を出すのに持って来いな飾りになります。

また、クローブの臭いはゴキブリが嫌う匂いなので、玄関先に置いておくことで魔除けならぬゴキブリ避けになってくれます。(※効果は限定的なのでこれだけでゴキブリがいなくなると思わないでくださいね!)

見た目がちょっと気持ち悪いこともあり、我が家に訪れる友人たちはみんな「なにこれ?」と必ず話題になるのでネタとしてもおすすめかもしれません。

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まとめ

本記事では、料理に使うのとはちょっと違ったスパイスの使い方として「フルーツポマンダー」の作り方をご紹介しました。

一度作って乾燥に成功すると、その先ずっと使えるオシャレなインテリアになります。

カビないように時期を選んで、是非オリジナルのポマンダーを作ってみましょう!