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元スパイス屋店員が教える!おすすめの「スパイスの本」4選

私が東京・西荻窪のスパイス屋さん「エヌハーベスト」で働き始めた頃、「もっとスパイスの事を勉強したい!」と考えて色々なスパイス関連の本を漁りました。

一つ一つのスパイスは効能や使い方も違うので、実践で効果的に使うためにはネットで拾える知識だけでは不十分だったんです。

本記事では、レシピ本はもちろん、スパイスの歴史や育て方、漢方としての効能等について幅広く知りたい方におすすめできる本をいくつかご紹介したいと思います。

スパイス図鑑として使える「スパイス完全ガイド」

スパイス完全ガイド

私が一番最初に購入したのが「スパイス完全ガイド~The Complete Book of SPICES」です。

この本は本当に買って良かったです。

内容は5つの項目に分かれているのですが、特に2つ目のコンテンツが実物大のスパイスがキレイなカラー写真で載っているので、見た目でスパイスの名前がわからないときに図鑑として使うことができます。

全部で46種類のスパイスの概要・分布・特徴・収穫時期・利用法・薬効などがまとめられていて、ほぼ日本で入る基本的なスパイスは全て網羅していると思っていいでしょう。

この本の面白い所は、世界各地のミックススパイスの配合と分量が載っているという点と、ポマンダー(スパイスの香り玉)などの食用以外の使用法やスパイスの歴史についても詳しく紹介されているところです。

すだちポマンダー
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ミックススパイスに関しては、中国の五香粉、インドネシアのサンバルウラック、タイのナムプリ、インドのガラムマサラ、エチオピアのベルベレなどの配合が載っているので、各種スパイスを集めたらこの本を見ながら自分で配合して、世界のミックススパイスを作ることが可能になります。

今一つな点を挙げるとすれば、後半に載っている各種スパイス料理のレシピが、完成品や途中の工程の写真が無く、材料と簡単な手順のみが文章で書かれているだけなので、初めて作る人には難易度が高いという所でしょうか。

スパイスの事をカラー写真で見て直感的に覚えられて、且つ情報量も多いので、これからスパイスについて知りたいと考えてる初心者が辞書&図鑑代わりに持っておきたい1冊です。

スパイスに関する知識を深めるなら「スパイスのサイエンス」

スパイスのサイエンス

この本は先に紹介したスパイス完全ガイドでは少々物足りなくなって、より突っ込んでスパイスについて知りたいと思った時に購入しました。

スパイスのサイエンスという題名の通り、スパイスとは何ぞや⁉という基礎的なところから始まり、科学的見地に基づいたスパイスの「色素成分」「精油成分」などについての解説があります。

ハーブとスパイスはどう違うの?」とか「日本にもあるスパイスの仲間」とか「辛味スパイスを使って減塩料理を作る方法」など、興味を引くような内容が盛りだくさんで読んでいて楽しいですし、スパイスの奥深さが学べます。

ただ、レシピ本ではないのでこの本でスパイス料理が作れるようになるわけではありませんので注意しましょう。

スパイスから作るカレーを極めたい方は「カレーの教科書」

カレーの教科書

スパイスの本を購入する時に「美味しいカレーをスパイスから作りたい!」と考える方も多いのではないでしょうか。

そんな方におすすめなのが水野仁輔さんの「カレーの教科書」です。

以前、家でインドカレーとヨガの会を主催した時に参加してくれた知人(フランス料理のシェフ)がオススメしてくれたので購入しました。

著者の水野仁輔さんはスパイス&カレー界では知らない人はいないのではないかと思われるほど、カレーの研究に没頭し、数多くのカレーに関する著書を出版している方です。

その中でも特にこの本がおすすめなのは「カレーを美味しく作るための普遍的なルール」を超具体的に書いているので、この本で学べば間違いなく美味しいカレーが作れるようになります。

本を開くと、その名の通りまるで「教科書」です。

・コクを出すためにはどのような食材が必要なのか
・カレーにおける油の重要性
・玉ねぎを炒めた時の時間経過ごとの色や量の変化と味&香りへの影響
・各種スパイスの役割と効果

など、カレーに関する学問を学ぶための教科書といった様子で、この本を一冊理解すればカレーに関するスパイスについては完全に習得できると思います。

市販のカレールウの分析などもあり、中々面白いなぁと思いながら何度も読み返しました。

美味しいカレーのレシピ本ではなく、カレーにおける油・スパイス・玉ねぎ・隠し味・食材の役割などを理屈で書いてあり、それを理解することで美味しいカレーを作るための基本的なルールを叩き込むための本なんですね。

本の後半にはレシピも載っていますが、この本の内容を理解したらレシピを見なくても十分美味しいカレーが作れるようになると思います。

凝った料理を作りたい男性に向いている本かもしれません。

日本人には馴染みのない異国料理に興味がある方は「海を渡った故郷の味」

海を渡ったふるさとの味

この本はちょっと変わり種のレシピ本です。

出版元は認定NPO法人の難民支援協会。この本に収録されているレシピは全て日本に住んでいる難民の方が教えてくれたもので構成されていて、アジア、中東、アフリカの15の国と地域の方が協力してできたレシピ本です。

私は海外のボランティア活動に携わっていた知人からいただいたのですが、割と一般的なスパイスを使ってできるレシピが多数収録されていてとても面白いです。

当サイトでご紹介しているレシピも世界各国の異国料理を私なりにアレンジしたものなどが多いのですが、この本で紹介されているレシピはそれに近いような感じがします。

あまり日本ではなじみのない異国の家庭料理がベースになっているレシピ本なので、変わった料理に興味のある方におすすめです。

ちなみに、この本の収益は日本に暮らす難民のための活動資金になるので、あなたが本を購入することで難民支援活動にもなります。

まとめ

スパイス関連のレシピ本は数多くありますが、もともとネットで調べられる内容に限界を感じ、より詳しく具体的な情報を求めて本を探していたこともあって、私が今回ご紹介したのはどちらかというと一般的ではなく一歩踏み込んだものになっています。

そのため情報のボリュームも比較的多く、内容の濃いものが多いです。

これからスパイスについてちょっと本格的に踏み込んで学んでみたい人は、是非今回ご紹介した本を参考にしてみてください。